東筑摩塩尻教育会基本情報
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会員の感想

総集会から感じたこと
松  哲

 東筑摩塩尻教育会総集会は音楽同好会による歌「絆」、男性と女性の声が合わさる美しいハーモニーから始まった。

一、塩筑教育の源流
 柳生会長の「塩筑教育の源流」の中で、塩筑教育は人格主義教育のもと行われているという話があった。一つには「高い理想や深い学問、それを追求できる同僚性」、二つには「子どもの尊重と教育愛」、三つには「地域とともに」ということであった。
 話の中で「人格」という言葉にハッとさせられた。教育の目的は「人格の形成」である。私にできているのだろうか…大変不安になった。「知徳体の調和のとれた人格の完成」という不易な目的の達成のためには、確かな学力の向上や子どもの尊重、心の教育の充実、地域での学びなど改めて大切だと知ることができた。また昨今「外国語活動の充実」や「道徳の教科化」「プログラミング教育」など教育も多様に変化している。それぞれの活動が最終的に不易たる人格の形成に帰結していかなければならない。「不易と流行の根本は一つ」、子どもたちのために今の私に何ができるのか、試行錯誤しながら学び続けていきたい。

二、子どもが乗り込む活動を
 木曽楢川小学校の柿崎先生が行った総合の授業の発表をお聞きした。学校人口を増やすためにふるさとの良さを子どもたち自身が自覚し、木曽楢川に興味を持ってもらえるようにチラシを工夫して作る姿があった。地域のことを知り、感じたことを自分の言葉(短歌)で表現することを通して、他人事ではなく自分事として地域の問題をとらえることができているように感じた。子どもたちが自ら「やりたい」と思える活動を仕掛けるためには、子どもたちと同じ目線に立ち、また先を見通して進めていかなければならない。柿崎先生と子どもたちの熱意、地域への思いを感じる発表であった。

三、創造力を広げる
 安曇野ちひろ美術館の前館長、松本猛さんが生誕百周年を迎えた母親の絵本作家いわさきちひろさんについて講演をされた。ちひろさんの絵には第二次世界大戦やベトナム戦争の戦火の中の記憶や光景を描いたものがあり、表情や色合いから当時の悲惨さが伝わってくるように感じた。また、松本さんはちひろさんが赤ちゃんや子どもたちの絵を独特の画法で描いている中で、子どもの視線の先にいるであろう母親やその場の愛情や空気も一緒に描いていることを述べていた。絵を鑑賞する際には、人物が何を見ているのか、そこではどんな音が鳴っているのかなど想像力を膨らませて鑑賞することで、創造力を広げることにもつながってくるという話もあった。作品の見方だけでなく、日頃の物の見方でも生かしていきたいと感じた。(桔梗小学校)



人のつながりを大切にする塩筑教育会総会に学ぶ
田中真由美

 教育会合唱団の皆さんの「絆」「ほらね、」の合唱から始まった教育会総会でした。心に残ったのは「ほらね、」の途中から団員の皆さんがステージ上で隊形を変化させて、女性・男性が交互に並んで歌声を響かせていたことです。演奏としてとても難しい形態であると思うのですが、お互いの歌声を聴き合いながら調和のある歌声となり塩筑教育会会員の「絆」を象徴している演奏に思えました。

 柳生教育会長のご挨拶では、今日まで脈々と流れている「おおらかで権威に屈せず時流に流されず常に真なるものを求める」塩筑教育の根源に触れさせていただいた思いがします。「何を成すべきかではなく、いかにあるべきか」というお言葉を心に刻み、明日からまた子どもたちに向き合っていきたいと考えました。

 会員発表木曽楢川小学校柿崎和子先生のチラシ作りの活動は、楢川の地域に根ざしたダイナミックな活動だと思いました。子どもたちが地域に出て、漆器工芸職人さんと触れ合ったり奈良井宿の見学をしたりするなかで、自分たちを取り巻く地域の人々の温かさや空き家が増え続ける地域の現状を肌で感じ取る経験があったからこそ、ふるさとのために自分たちができることをしたいという子どもたちの内面からの求めとなったのだと思いました。子どもとともに歩み、その心を醸成していく柿崎先生の姿がすばらしいと思いました。受付でいただいた子どもたち手作りのチラシの実物を手にして、子どもたちのこれまでの学びの足跡やふるさとに寄せる想いがいっぱいにつまったものであることを感じ、観光客にこれを手渡すときの子どもたちの胸のときめきがともに感じられる気がしました。

 講演は、「生誕百年母ちひろを語る」と題した、岩崎ちひろさんのご長男松本猛氏によるものでした。あの温かいちひろ作品の生まれてきた背景や、今まで感じたことのなかった作品の秘められた表と裏の存在について気づかされました。特に心に残ったのは、ちひろ作品に垣間見ることのできる暗さのある一面には、ちひろ自ら経験した空襲の悲惨さや軍隊関係の仕事に従事していた両親の影響を受けていること、また宮澤賢治の世界観にも多大な影響を受けていることが感じられるということです。そして、ちひろ作品に登場する赤ちゃんと母親の間にある空気感や愛情など、そこに描かれていないものまでを感じとる作品の楽しみ方についても教えていただきました。また、作品を観てこのような気づきを大いに語り合ってほしいのが、ちひろ美術館であるともお話しいただきました。わたしも、今後機会を見つけてちひろ美術館に足を運び、そこに描かれていない空気感を味わい、誰かと語り合いながら作品を一層楽しみたいと思いました。

 塩筑教育会が重んじてきた「人と人とのつながり」をこの教育会総会・教育講演会をとおしても肌で感じることができ、半日を充実した研鑽の場として過ごさせていただきました。(麻績小学校)



歌によせて
西森 瑞恵

 今春、両小野中学校へ赴任して早々に、岩下史弥校長先生から「五月の教育会総集会、オープニングの合唱に参加してくれないだろうか」とお話をいただきました。もしかするとそれは依頼ではなく「当然、参加するよね」という決定だったのかもしれませんが、私からは「ぜひ参加させてください」という強い気持ちで返事をさせていただきました。それというのも、その合唱で指揮を担当する岩下先生は今年度でご退職が決まっており、総集会で指揮をされるのも最後になるだろうとお聞きしていたからです。先生は長年に渡って小学校、中学校で合唱活動に携わり、多くの子どもたちに歌う楽しさを教えてきました。私も小学校時代に合唱部でお世話になって、その時の経験から音楽の教師を目指すようになり、今こうして拙いながらも音楽で子どもたちと関わることができています。その大恩師の岩下先生からお声がけいただいたことが嬉しく、練習にも励むことができました。

 合唱に参加した先生方の中には、私と同じような気持ちの方が多かったように思います。オープニング合唱団は四十人以上の大きな団体となりました。昨年よりも大勢になった人数を見て岩下先生はとても驚いていらっしゃいましたが、全員がどこか「最後の合唱」に名残惜しさを感じていたのかもしれません。

 今回歌った「絆」「ほらね、」の二曲は小学生や中学生向けの曲集にもよく載る合唱曲です。特に「ほらね、」は、両小野中学校の全校音楽として生徒が練習している歌でもあります。普段指導している立場で聞くこの歌と、指導を受ける立場で歌うこの歌とでは感覚も違い、私としては岩下先生のご指導を授業のつもりで受けていました。歌いながら、自分が生徒に指導する時はこの難しい歌い方をどう指導すればいいか、この曲の魅力をどうしたら伝えられるか、などと考えていました。毛涯先生の教師の十戒に「教師の力以上には子どもは伸びない。精進を怠るな」とあります。生徒に物事を教える時、私たちはそれの良いところを知り、感じていなければなりません。岩下先生から私に伝わったものがあったように、私も子どもたちに伝えるものがありたい。そう強く思い直しました。

 総集会の本番で合唱が終わった後、聞いてくださった先生方から「いい曲で、いい合唱だったよ」と感想をいただきました。木曽楢川小学校の発表や松本猛さんの講演と同じく、皆さんに伝わるものがあったなら嬉しく思います。
(両小野中学校)
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