東筑摩塩尻教育会基本情報
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特集◆平成三十年度 東筑摩塩尻教育会総集会
平成三十年五月十二日(土)塩尻市レザンホール

会員発表
ふるさとに誇りを持ち、地域に貢献する意欲を育む「地域学習とチラシ作り」
柿崎 和子

 五月十二日の教育会総会では、木曽楢川小学校の実践を発表させていただき、ありがとうございました。白樺教育の伝統を持つリベラルな塩筑の教育風土の中、素晴らしい先生方と出会い、実践を行うことができ、大変感謝しております。

 会員発表では、実践内容や子どもたちの様子をパワーポイントやビデオにて紹介いたしましたので、ここではふるさとに誇りを持ち、地域に貢献する意欲を育む総合的な学習の支援の在り方を中心に、再度掲載させていただきます。

 三年生の子どもたちと総合的な学習の時間を行うにあたり、私はカリキュラムの方向を三点考えました。

 活動を始めるにあたり、私が特に大事にしたことは、「子どもが乗り込む活動」を行うことです。子どもが乗り込む体験を積み重ねることで、知的で深い学びにも次第に入り込んでいくと考えるからです。社会科と関連付けた地域学習としての地域見学を、子どもたちはとても興味を持ち心待ちにしていましたので、その体験を短歌で表現することにしました。
平沢や奈良井、贄川の見学では、どの地域でも温かく迎えていただき、子どもたちは元気に挨拶をし、地域の特色や良さを楽しく学ぶことができました。

 通信に載せた短歌を読み合うと、面白い歌には笑い、素敵な歌には拍手をして表現を味わう子どもたちでした。見学先にも短歌カードを送ると喜ばれました。

 本校では、伝統工芸士さんに指導を受け、漆塗りをする「ふるさと学習」が三年生から始まります。秋、むろから漆器を取り出すと、「きれい!」「ピカピカだ!」と声をあげました。国語の学習として、工芸士さんたちにお礼の手紙を書いて送ると、「嬉しくて涙が出ました」と、返礼の手紙やお電話をくださる方もいました。

 翌年、四年生の最初の総合的な学習の時間に、「木曽楢川で問題に感じていること、困っていること」を話し合うと、「人が減っている。この前も伝統工芸士さんが亡くなった」「今年、贄川の一年生がいない」「おばあちゃんの家にお葬式の知らせは来るのに、赤ちゃん誕生の知らせは少ない」「空き家が多い。空き家のポストに、チラシや新聞がはさまったまま」「雑草がボーボー、障子が破れている」「お年寄りの一人暮らしの人が亡くなると、空き家になる」「空き家に行って、掃除をしたい」「これ以上減ってほしくない」「人が増えてほしい」「空き家はきれいに住んでほしい」「木曽楢川は、いいところだよってアピールして、人を集めたい」「良い所を探して、チラシを作って、漆器祭で配ればいい」と話が展開し、子どもたちが進んで動き出すチラシ作りの活動が立ち上がりました。

 振り返れば、「チラシ作り」の活動は、三年生の地域学習が土台となっていたと思われます。「自分の地域を案内したい、住んでいない地域を知りたい」という子どもの気持ちから、見学・交流し、その体験に満足して、短歌や手紙を書き、更に交流が深まりました。四年生の活動は、これまでの経験から、「人口を増やしたい」という子どもの願いが生まれ、探究課題「チラシを作って人を集める」がすわり、主体的協働的に動く「チラシ作り」「チラシ配り」の総合学習が可能になりました。

 チラシ活動では、子どもが自ら勇気を出して地域のために動くことで、外の世界とつながる喜びを感じ、関わって下さった人に感謝の気持ちを持ち、自分自身の生き方を考える機会となりました。

 楢川が魅力ある地域であり、チラシで宣伝できる学校教育が実現されていること、実践を支える地域コーデイネーターや教職員集団があることに感謝すると共に、私の拙い実践発表の機会を頂けましたことに御礼申し上げます。
(木曽楢川小学校)
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