東筑摩塩尻教育会基本情報
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教師の本分

東筑摩塩尻教育会長 柳生 高広

車掌の本分
 中学校で国語を教えていたときに、「車掌の本分」(かんべむさし著)という教材がありました。とある遊園地で、訓練されたサルが自分たちの手で運転する「モンキー・トレイン」を運営し、子どもたちに大好評を得るというものです。しかし、人気が出るにつれ、モンキートレインはどんどん車両を増やし、狭い遊園地でつながるぐらい長くなります。そして、ついに車掌が運転手に後ろから見られるような状況になってしまいました。サルの車掌は悩みます。
 「列車の最後尾にいて、後ろから安全な列車の運行をチェックするのが私の仕事なのに…。こんな状況は車掌の本来の仕事ではない。」
爺さんサルの車掌は、本分を全うできない苦しさに悩み、アフリカの広大な大地を走る列車に意気揚々と乗車する夢を見ます。

教師の本分
 信濃教育会の後藤会長と話をする機会があったときに、教師としてのあり方を熱く語る後藤先生に、教師は本分を全うすべきだという意気を感じ、前述の教科書の話を思い出しました。教師の本分とは何か。信濃教育一五七七号の巻頭言で、後藤会長はこのように述べています。

 教員の働き方改革では、教育実践者である教員自身による意識の喚起と果敢な取り組みが極めて重要である。信州教育の理念として先生方が大切にしてきた「子ども中心の教育」と「厳しい教師の精進」の具現にこれまで以上に努めなければならない。

 教員の働き方改革は、単に勤務時間の枠の中に収められる対処や対応だけでなく、高度職業専門人として学び続けなければならない教員の働き方に関わる改革なのである。

 我々には、生徒・保護者だけでなく、教育委員会や行政・地域の皆さん等、あらゆるところから働きかけがあります。子どもたちにとって大事なことが多く、仕事はますます増え、やるべきことの順序を考えたり、精選を考えたりするのは大変です。その結果、本来教師としての力量を高めるために自主的自発的に行われるべき研修等が、精選の対象になってしまうことがないでしょうか。後藤先生が言われる犇軌自身による意識の喚起と果敢な取り組み瓩蓮教師の本分を見極める力をつけることを意味しているように思えてなりません。そのうえで、勤務時間を少しでも縮減して、個人としての生活も大事にできる教員生活を目指していただきたいと思います。

 頑固者の車掌の爺さんサルは、ご褒美のバナナも食べることを拒否します。そして、仕事を拒否しピクリとも動きません。そして、心の中でつぶやきました。
「問題の本質はそんなことではない。誇りを持って生きたい。」


教育会総集会ありがとうございました
 柿崎和子会員による木曾楢川小学校の実践は、子どもを中心にすえたスチューデントファーストの教育活動でしたね。地域や児童の実態を見極め、子どもたちの思考を大事にして進めた実践は、私たちに感動を与えてくれました。小規模校だからとか小学校だからとか、そういうことではなく、教師側に意志があれば目標に近づくことができるということです。

 松本猛さんによる講演会も、「私は絵と結婚するの」の言葉に象徴されるように、波乱万丈の人生を歩みながらも絵を描くという自分の本分を生涯をかけて貫き通した、母いわさきちひろが語られました。一般の聴講者も近年の総集会の中では、最多でした。いさわきちひろの生き方に共感するたくさんの方々がいることを改めて感じさせられました。

 みなさん、一生勉強です。学び続けましょう。(塩尻中学校)
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